周りの環境との同化をテーマにした、庭付きリノベーション住宅。
空き家として長く佇んでいた築50年の店舗併用住宅を弊社のオフィス併用住宅にリノベーションしました。
既存住宅の中庭が2つある特異性や敷地の奥行感がそのまま空間に表れていた既存プランを極力崩さず、新しい価値を与えていきました。
「+KYO」のコンセプトである「周りの環境にも配慮した設計」と「時とともに変化を楽しめる空間」を具現化した住宅です。

暮らしを少し外に開く
旧街道沿いで店舗や店舗併用住宅が軒を連ねる敷地に建ち、地域住民以外の人々も往来する立地条件です。
居住空間は人や車の行き来が激しい道路から距離を取ってプライバシーを確保しつつ、外に対して少しだけ暮らしを開くようなしつらえとしました。近隣の飲食店からのにおいや近隣住民の声などがやさしく家に取り込まれます。プライバシーの確保が重要視される世の中で、ただ閉じるのではなく少し暮らしを開いてみる。家だけではなく、まちに暮らす感覚が暮らしの質を高めてくれると思っています。

家と時を重ねる
朝は東の中庭からの光で一日の始まりを感じ、昼は南の中庭からダイニングに木漏れ日が差し込み外の温かさを感じる。夕方は隣家の影となり、家の中は少しほの暗いけど外が少しだけ茜色
に染まる。どの部屋も均一に明るいのではなく、家の中や外の光の色や景色が 変わることで時間の流れを感じることができる家と時間を重ねる暮らしがあります。



